関西旅行2日目 ❸京都

七夕の夕暮れ、宿泊する烏丸御池のホテルに向かうため、京阪特急に乗っていた。少し昔語りをさせてもらうが、高校時代、春休みに二条城前の駿台セミナーに数日通っていた。セミナーの間みっちり勉強し、遊ぶ間はなかった。毎日夜まで授業を受けて帰った。塾とホテルの間を地下鉄で往復したり、ホテルのご飯を食べたり、一時間の昼休みに抜け出して食事を惜しんで永田萠氏のギャラリーを見に行ったことが楽しかった。高校時代は森見登美彦作品を愛読し、面白い出会い、オモチロイ生き方を求め京大を目指した。残念ながら大学受験で京大に落ち東京に来た。大学時代も2回ほど旅行できたことはあるが実は京都市の右上から真ん中の方しか行ったことがない。

三条京阪についた。よくセミナーの昼食を買った志津屋が懐かしい。京都市営地下鉄に乗り換え、烏丸御池で降りる。通りの表示見ても、よく通りを間違えるよね。

19時前、ホテルに到着した。間接照明のツインの部屋は昨日の宿よりホテルらしい。風呂が取り替えたばかりで使用感がなかった。小綺麗にして階下のイタリアンレストランに入る。高校生の頃はここでのデートを夢見ていたものだ。

壁にマジョリカ焼が刺さっている(?)ことは変わらない。ロゼワインと牛肉とごぼうのティエッラ(イタリア風炊き込みご飯)を頼む。時間をかけて炊き、かなり熱かった。デザートはティラミス。ティエッラを待ちながら、ぼんやり考えていた。このままでは高校生の時に夢見たほどの自己実現は叶えられそうにないし、進路も変わってしまった。こんな現状では頑張って勉強した昔の自分に申し訳ない。ただ、オモチロく生きることだけは自信を持てるし、さらに追求する所存だ。

21時ごろ、食後は祇園の新シ湯を目指し散歩した。夏は夜。夜の繁華街、鴨川を見たかったので四条大橋に向かう。夜闇に浮かび、幻想的で艶かしい東華菜館。「有頂天家族」にも出てきた、天狗が屋根の上にいそうな南座。夜の河原で流星群見てそうな鴨川。さらに四条通りを行くと、八坂神社があり、21時半ごろにもかかわらず人が多く多数の提灯が煌々と辺りを照らしていた。そこから人通りの少ない白川通を北上し、新シ湯に着いた。

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f:id:nenesan22:20190724133444j:image両足あった!

ここの特徴はなんといっても透かし彫りの下足札だ。湯の感想は下のレビューから。フロント式。電気風呂や薬風呂など、多種の一人サイズの湯がみられた。

湯から上がると、23時を回っていた。人気の少ない商店街や通りを歩いて帰った。温泉地や湧き水、井戸などきれいな水が流れているところに惹かれる。身近に入れそうな鴨川があるのはいいなと思った。