伊勢崎
2.5連休がやってきた。暇だしやらねばならぬ書き物がある。地方の安い宿にて書くかと各地の宿の値段を調べた。結果二泊6500円程の新伊勢崎駅徒歩数分の宿に泊まりつつ、伊勢崎や桐生を旅することに。
シンプルイズベスト。エアコンが古くうるさい。風呂トイレ共用
1日目はダラダラと家や宿で過ごし、唐揚げをお供にはっさくチューハイを開けたところで終わってしまった。夜勤明けはさっさと出発して乗り物に乗るに限る。雷が怖くてホテルの内風呂で済ましてしまった。
2日目もダラダラ起きる。連泊のいいところはいくらでも寝れるところ。10時くらいに起きて着物チャレンジ。そとは快晴。
桐生行くんだから!とピンクの桐生織半幅帯は確定してた。しかし24度設定の部屋ですでに汗だくになってしまった。アカン。ペーパードライバーの私は炎天下だろうが徒歩移動が主だ。せっかく持ってきたけどキャリーにしまった。
こちらの着物、最近おさんぽきもので買った鮎の散歩着。鮮やかな青地に銀のキラキラが水しぶきを表し、鮎の刺繍が美しい。ほとんど小紋だが裾に別の柄がある。そのため一応柄に上下があり、格が付け下げと小紋の間くらい。店の方によると散歩着は作られた時代や地域に限りがあり、これは戦前のものだという。この着物、私の手に渡るまでどんなご縁があったのだろうか?この着物を誂えた人はどういう趣味だったのだろうか?コレクター魂に火がついた。夏着物は薄く汗もかくため細部や裏まで見れば年月を感じる。
諦めて洋服に着替えて外に出る。日傘を持つことで日陰を持ち歩けるのだ。炎天下を歩くこと数十分。途中にあったベイシアで必要なものを買い足した。日陰などない中を歩き、ついたのはバナナ屋さん「梅田商店」。以前友達が行ったところだ。ここでは箱入りの青いバナナを黄色くする追熟を行う。ご厚意により、内部を拝見した。50年以上使われた地下室(むろ)とメジャーな地上の倉庫型室、どちらも現役なのはここだけ。
地下室。右上、黒板みたいな板に出す目安が書いてある。入れてから概ね5~6日で黄色くなる。エチレンガスが追熟のスイッチ。写真を見ると、ダンボールを6つ積める高さがあるので結構深さがある。
「右下の広告、誰だと思う?…三浦友和さんよ」左はこのお家ゆかりの唐津くんちポスター。
実はもやしを豆から生やして出荷してます!
バナナンバナナンバナナ。
以前は台湾産、今はフィリピン産。市場にもおろしている。しっかり黄色い程よく硬い美味しいバナナ。
ここから伊勢崎駅までどうやって行く…?と途方に暮れていたところ、バス停発見。運良く乗車できたし待つ間倒れることもなかった。
20分ほど待ち、桐生駅に向かった。
高尾山
7月末、職場のレクで高尾山に行った。私と他2名は午後からリフトで頂上に上がり合流。他の人は朝から登山していた。30名ほどで、うち子供が4人。
12時30分。高尾山口駅を出ると炎天下だった。駅前に川が流れていて涼しそうなのにそれを超えてくる暑さ。音を上げながらケーブルカー乗り場に向かう。看板が見つからず迷った。参道には容赦なく日が照りつけ、かき氷にがっつきたくなる。
乗り場前の木陰で2人と合流し、リフトに乗ることに。リフトはスイスイ急斜面を登っていく。左右の手すりのみで、シートベルトなど安全装置はない。足が長い人は斜面に当たりそうだ。後ろを振り返れば、登ってきた高さに怖くなり、スマホを握る手に汗がにじむ。時折風が吹いて気持ちがいい。側には山百合がぽつぽつ咲いている。
頂上に着いた。フォント好きにはたまらないレトロなリフト乗り場だ。
さらに昇ると、展望台がある。そこのレストランで昼食だ。既に登山組が並んでいた。二時間制の食べ放題バイキングだ。長いテーブルにつき、乾杯した。後輩男子が5歳の男児と仲良くなった。一緒にパズルゲームしたり、帰りに手を繋いだりなんともほほえましい。バイキング飯はこんな感じ。
高尾山の頂上でマカロン。この日は八王子ラーメン、ココナッツミルクタピオカもあった。最初に口にしたのはかき氷だった。
都内が一望できる。埼玉、千葉県まで見える。高尾山の麓にはトリックアート美術館がある。帰りに寄りたい、と言う子供達に先輩が「今生きてるこの空間がトリックアートや」とのお言葉。彼はSNS風顔出しパネルから身を乗り出し、トリックアート風写真を撮るのであった。
下山もリフト。一人乃至は二人で乗車。前にシートベルトがなく、急斜面を下るので怖い。遠くにかすかな雷鳴。
リフトを降りると金の北島三郎像とキティちゃんポップコーンの自販機が迎えてくれた。おもむろに高尾山口駅に向かい、16時には解散になった。駅直結でスーパー銭湯がある。知らずに着替えを持ってなかったのが悔やまれる。翌日の参加者は帰る者、スーパー銭湯に入る者、二次会〜四次会に参加する者があったという。
関西旅行 3日目 京都
7月8日朝、職場からの電話で目が覚めた。よくない。階下の和食ダイニングで朝食の予定だったが、あまりに疲れて眠かったのでギリギリまで部屋にとどまっていた。
チェックアウトし、荷物を京都駅に送る手筈を整える。1000円で送ってくれるのでキャリーケースをロッカーに出し入れするよりお得だ。
三条京阪のバス乗り場に向かう。途中六曜社珈琲店にてモーニング。ここも「恋せよキモノ乙女」の聖地で、第1話で主人公が運命の出会いをしたところだ。彼女が訪れたのは地下一階の店舗で、ドーナツが食べられる。今回は早い時間なので一階の店舗だ。店内は落ち着いた雰囲気で木のぬくもりが感じられる。常連や外国人観光客の姿もある。新聞各紙がずらりと並んでいたので京都新聞を手に取った。一週間後に迫った祇園祭の記事が地元紙らしい。
焼きたてのあったかい厚切りトーストにマーマレードジャムがたっぷり塗られている。さくさくふわふわ。
三条京阪のバス乗り場から一乗寺下り松までバスに揺られる。途中「下鴨アンティーク」に登場した真如堂近くを通る。時間があれば行きたかった。バスに乗ると、有名な寺や美術館、史跡が続くので楽しい。
一乗寺下り松に着いた。宮本武蔵が数十人と決闘した地。バス停から坂を登る。曇り空の下は蒸し暑い。うちわをもらい、汗を吸うTシャツを着ていたのが幸いしたが、山を登るのにロングスカートの裾がまとわりついて苦痛だった。苔むし狸
狸いっぱい山道入り口
七福神
250段ほどの階段を上がれば本殿。途中木が倒れていたので気が抜けない。途中にあるクイズのレベルが高い。
清水寺??
もふもふ
お土産に狸谷のお茶(おみくじ付き)がオススメ。交通安全を祈願してきた。
山を下ると、宮本武蔵ゆかりの神社と詩仙堂がある。詩仙堂の展示物を楽しむには漢詩の教養が問われる。
二刀流。お顔がリアル
詩仙堂。
そうだ、京都、行こう。
さらに山を下る。朝からトーストとゆで卵だけで山に登り、腹ペコだ。一乗寺中谷でお昼。和菓子がたくさん乗ったパフェが有名だが、今回はおばんざいランチを食べる。
昆布が美味しかった!何にでも合う。さらに歩くと一乗寺駅。
本物の叡山電車
京福電気鉄道のってみ?と言われたので遠いけど太秦天神川へ。地下鉄東西線経由。初の京都市中心部左側。
太秦天神川にやってきた
路面電車。併用軌道になったり専用軌道になったり、さながら広電宮島線。ビューゲルがついた車両もあればパンタのものもある。西院で阪急に乗り換えるのだが…
さい と さいいん。
この謎は国立国会図書館のレファレンス事例詳細にも挙げられている。
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000065691
これ曰く、開業は京福電気鉄道の方が早く、地名の由来は「道祖(さい)大路」から、もしくは西院(さいいん)と呼ばれる建物から、とどっちも存在するそうだ。
京阪で烏丸まで、京都市営地下鉄四条まで歩いて乗り換えて京都駅まで、駆け足で来た。時刻は16時ごろ。八条口で荷物を受け取った。そこから徒歩3分ほど。バスターミナルに近いところに大正湯はある。バスターミナルやホテル、ゲストハウスが近くにあり、旅行者にも便利な立地。床が傷むので、キャリーケースは持ち上げて運ぶよう書いてある。これまた特徴的だ。
レビューはこちら。↓
黒いシャワーというのも珍しいし、さらに仕切りのところのカランってカランしかないことが多いからホースシャワーついてるところが珍しい。あと水風呂の青磁の壺がかわいい。高速バス乗ることあったら行こう。京都駅八条口周辺、アバンティにはしまむらやドンキ、バスターミナルには足を伸ばせるベンチがあるので本当に旅人のツボをついている。
京都駅でお土産を買い、18時半頃の新幹線で帰る。お土産はこちら。狸谷のお茶と干菓子。
今回の旅行のきっかけとなった、イラストレーターのまめ氏の作品「星のうみ」。四季の干菓子をモチーフにした連作の夏。お土産の干菓子に似合うのでご紹介。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
三条京阪➡︎一乗寺下り松➡︎一乗寺➡︎出町柳➡︎三条京阪➡︎三条➡︎太秦天神川➡︎西院➡︎烏丸➡︎四条➡︎京都
18991歩
関西旅行2日目 ❸京都
七夕の夕暮れ、宿泊する烏丸御池のホテルに向かうため、京阪特急に乗っていた。少し昔語りをさせてもらうが、高校時代、春休みに二条城前の駿台のセミナーに数日通っていた。セミナーの間みっちり勉強し、遊ぶ間はなかった。毎日夜まで授業を受けて帰った。塾とホテルの間を地下鉄で往復したり、ホテルのご飯を食べたり、一時間の昼休みに抜け出して食事を惜しんで永田萠氏のギャラリーを見に行ったことが楽しかった。高校時代は森見登美彦作品を愛読し、面白い出会い、オモチロイ生き方を求め京大を目指した。残念ながら大学受験で京大に落ち東京に来た。大学時代も2回ほど旅行できたことはあるが実は京都市の右上から真ん中の方しか行ったことがない。
三条京阪についた。よくセミナーの昼食を買った志津屋が懐かしい。京都市営地下鉄に乗り換え、烏丸御池で降りる。通りの表示見ても、よく通りを間違えるよね。
19時前、ホテルに到着した。間接照明のツインの部屋は昨日の宿よりホテルらしい。風呂が取り替えたばかりで使用感がなかった。小綺麗にして階下のイタリアンレストランに入る。高校生の頃はここでのデートを夢見ていたものだ。
壁にマジョリカ焼が刺さっている(?)ことは変わらない。ロゼワインと牛肉とごぼうのティエッラ(イタリア風炊き込みご飯)を頼む。時間をかけて炊き、かなり熱かった。デザートはティラミス。ティエッラを待ちながら、ぼんやり考えていた。このままでは高校生の時に夢見たほどの自己実現は叶えられそうにないし、進路も変わってしまった。こんな現状では頑張って勉強した昔の自分に申し訳ない。ただ、オモチロく生きることだけは自信を持てるし、さらに追求する所存だ。
21時ごろ、食後は祇園の新シ湯を目指し散歩した。夏は夜。夜の繁華街、鴨川を見たかったので四条大橋に向かう。夜闇に浮かび、幻想的で艶かしい東華菜館。「有頂天家族」にも出てきた、天狗が屋根の上にいそうな南座。夜の河原で流星群見てそうな鴨川。さらに四条通りを行くと、八坂神社があり、21時半ごろにもかかわらず人が多く多数の提灯が煌々と辺りを照らしていた。そこから人通りの少ない白川通を北上し、新シ湯に着いた。
両足あった!
ここの特徴はなんといっても透かし彫りの下足札だ。湯の感想は下のレビューから。フロント式。電気風呂や薬風呂など、多種の一人サイズの湯がみられた。
湯から上がると、23時を回っていた。人気の少ない商店街や通りを歩いて帰った。温泉地や湧き水、井戸などきれいな水が流れているところに惹かれる。身近に入れそうな鴨川があるのはいいなと思った。
関西旅行 2日目 ❷伏見
キザクラァ。
など酒蔵が多く立ち並ぶ名水のまち伏見。中書島駅を出て徒歩3分ほどの銭湯が新地湯。開店前だがすでに人が集まっていた。開店前に写真を撮らせていただけたらときたのだが来てすぐ開いた。浴場内の撮影許可をいただき急いで撮影。背後で構わず他の人が脱いでたのでひやひやした。当方先ほどの着物で来たため撮影だけかと思われたが脱ぐし入りますよ。着物に水濡れは大敵。裾にも注意しながら撮影した。
関東にはない素晴らしいレトロな外観。目当ては鯉のタイルだったが水であまりよく見えない。間近で見ると本当に綺麗なので要検索。しっかり触っておいた。座る椅子がないからマットしくか体育座りなど。水がかため(伏見は中硬水)。水風呂と湯を交互に入ると内側から変わっていくようなどこか麹になった気分を味わえた(個人の感想です)。清められる。
銭湯レビューはこちら↓(すいません貸しタオルあるかはわかりません)
風呂を上がり洋服に着替えた。夕方4時ごろ、さらに伏見桃山方面へ。宇治や伏見稲荷はちと遠いからパス。黄桜の展示室や商店街を見る。普段使いの商店街だが、観光客多い。英勲の1999年製古酒をお土産に買う。角がとれてまろやかな味になるのを待ってるなう。文具屋をひやかし、懐かしいものを探す。沢山の2リットルペットボトルに水を汲みに来た人もいた。御香宮神社を目指す。寺田屋見つけられなかった。
小さな公園の看板兼時計。
キザクラァ
安産の神社。腹帯あり
彫刻が豪華な拝殿。ここにも鯉が滝登り!
御香水。おいしい
関西旅行 2日目 ❶大阪 中崎町・中之島
マンションの一室のようなホテルで起きた。チエックアウトは10時。それまでに荷造りと着付けを行う。パタパタ結びは帯揚げがないので断念。カルタ結びになる。撫子柄の縮の夏着物に菫コルセットの月下美人の半襟、独鈷柄の半幅帯。赤と白のなみなみの帯締めに金の猫の帯留め。月下美人の半襟は昨年夏の名古屋での展示と同じ。
中崎町での展示なので、西長堀からだと天神橋筋六丁目、いわゆる天六から。コインロッカーに荷物を預け、おしゃれな店が多い中崎町の商店街でやっと朝食か…と思ったがめぼしい店がどこも12時から。天神橋筋商店街の方ならモーニングやってる店があったかも。
12時になり店が開き始めた。大阪ラクサの店へ。映える。
水槽や台湾の花布があしらわれ、繁体字と英語が混ざる店内。映画のサウンドトラックが流れている。飼いウサギの小梅ちゃんの絵やロマンチックな映画のポスターが貼られていてかわいい。マレーシアのイメージが変わった。四枚目の本を読み、現地のデザインとヨーロッパのそれが混ざり合った内装のお屋敷に行きたい(名前が難しい)とおもった。ラクサスープカレーとマンゴーアイスカチャンのミニサイズ。スープカレーは辛いし味濃いめ。糸唐辛子抜きにしたい。マンゴーアイスカチャンはミニサイズなはずだがでかい。顔くらいのサイズがある。マンゴーがたっぷりかかってソースが足りなくなるなんてことはなかった。
食後、ぎゃらりぃあとへ。まめ氏、緒方沁氏、花洛氏等にお目にかかる。アンティーク着物に眼福。暑すぎない雨もない着物日和でなにより。緒方沁氏の個展が秋にあるとの魅力的なフライヤーをいただいたので、再度秋に京都行きを計画中。仕事じゃなく、絵を見に行くときのお名刺って作るべきなのかなあ。
次は伏見の銭湯に開店凸する予定だったが、まだ時間があるので中之島に行くことに。その日はキモノ乙女の聖地、中之島図書館は開いてないが外観だけでもと思い向かった。晴れてきて暑くなった。スーツケースを引き、天六から北浜へ。オフィス街の中に、豪華なたてものが並ぶ島がある。日本橋みたいな橋を渡ると公会堂がある。着物映えする煉瓦造りの建物。
かつて地下に男女別の酒場があったことが興味深い。大大阪時代を象徴する建物。ビルヂング巡りも楽しそう。東京駅と似た感じの位置付け。続いて中之島図書館。図書館はやってないが中のカフェは営業していたので空いていた。返却式コインロッカーがあってありがたい。
入ってすぐの立派なホール。上はドームになっている。華美ではないけど重厚感のある雰囲気が素敵。光の加減が難しい…。
京阪特急の始発駅、淀屋橋は橋を渡ってすぐ。この辺は駅が多い。おなじみ二階建て車両のついた特急出町柳行きに乗る。京都の伏見、中書島駅に向かう。
関西旅行 1日目
今回の関西旅行なるものはイラストレーターのまめ氏が七夕に大阪でグループ展に参加されることを受け催された。銭湯巡りや山崎零氏のマンガ「恋せよキモノ乙女」・森見登美彦氏の小説の聖地巡礼を兼ねて大阪、京都二泊三日の旅に出た。
7月6日は10時ごろ職場を出た。そして一旦帰宅して荷物をまとめ、午後2時発の伊丹行き飛行機に乗った。朝食は同期にもらった熟したバナナ、羽田でやっとありつけた昼食は釜玉うどんだった。機内WiFiのない飛行機では熟睡。伊丹空港の住宅地の近さ、ビジネス客の多さ、横長さに驚いた。本当は芦屋の谷崎の記念館にギリギリ滑り込む予定だったが、リムジンバスに乗り切れず間に合わなかった。大阪に向かうべくモノレールに乗った。と、最初のカーブで銭湯の煙突が見えた。次駅蛍池で阪急に乗り換え。時間ができたし入ることにした。線路沿い、池沿いを歩き、10分ほどで到着。豊中市の「幸福温泉」だ。
38度の湯温と20数度の水風呂を繰り返すことで温まった。6時ごろ阪急に乗り、京橋を目指す。目当ては大阪出身のC先輩オススメの海鮮居酒屋「とよ」。こんもり盛られたうにを目指し、梅田の混み合うペデストリアンデッキを越え、エスカレーターにドギマギし、京橋に到着。しかし怪しい長い行列が二つ。外国人観光客も多い。もしやと思い進むとやはり「とよ」だった。流石に100人近く待ってるのは待てない。ここで私はこの近くの聖地、徳田酒店を失念した。次は行きたい。他の飲み屋にふらりと入ったが、土曜の夕方は満席だった。住宅地に銭湯の煙突が見えたので、橋を渡り銭湯の裏手に出た。煉瓦造りの立派な倉庫が見える。しかし母屋の窓は破れ、周辺を回っても入口がない。それらしきところを厳重に板で閉じられたさまをみて、廃業を悟った。
ソラマチみたいな京橋の駅ビルに戻った。なんでもいいから食べたいのでレストラン街に向かう。純喫茶風カフェレストランで、「大人さまランチ」を食べた。申し訳ないが大きすぎてトンカツを残した。味が濃いので、できれば水をセルフサービスにしてほしい。人手が足りなさすぎ。茶が飲みたくて仕方なかった。
明けであまり寝ずに来たせいで、疲れた。とりあえず荷物を置きたいので西長堀の宿に向かった。C先輩の言う通り周りに何もない。マンションやビルが立ち並ぶ。セルフチェックイン。一階にレンタサイクル。番号式キーの解除に手間取る。さながらマンションみたいな建物である。実際長期滞在できるように調理器具や洗濯機など家具が揃っている。これ幸いと洗濯した。これが翌々日に吉と出る。
ついた瞬間ベッドに倒れこんだ。気がついたら11時。外に出る気力もなく、部屋風呂を使って銭湯の記録を書き寝る。シャワーがよく出るのでオススメ。キレイで便利な部屋である。
歩数 17050歩